婦人保護長期入所施設「かにた婦人の村」に1,000万円の寄付実施

2023.03.29

JIDは、日本で唯一の長期婦人保護施設「かにた婦人の村」の活動に賛同し、老朽化した施設を建て替えるための寄付活動を実施しました。

1965年に開設された 「かにた婦人の村」は、DVや虐待、性暴力などの被害により、とくに回復に時間のかかる困難さを抱えた女性を全国から受け入れ、手芸・陶芸・農園・製菓など、さまざまな日中活動の場を提供し、女性たちが自己肯定感と自尊心を取り戻すための支援を提供しています。日本で唯一『長期入所』が可能な施設のため、村で生涯を閉じる利用者も少なくなく、1982年に村人やボランティアの手によって村内に納骨室付きの教会が作られ、66人が納骨されています。

開設当初から今日まで約200人の利用者が暮らしてきた施設は月日とともに老朽化し、建て替えの話が上がるも資金繰りの目途が立たず先延ばしに。そんな中起きた2019年の台風15号によって利用者が命の危険を感じるまでの被害を受けたこと、高齢化した利用者にとって丘陵地に立つ施設での暮らしに危険性があることなどの理由が重なり、建て替えが決定。国や東京都などの補助金や自己資金、借り入れを行っても不足が生じるため、クラウドファンディングなどで寄付を募っていました。

一人ひとりの暮らしに寄り添い、事業を通して『公平で公正な社会づくり』を目指すJIDは「かにた婦人の村」の活動に賛同し、施設の建て替えを支援するため、総額1000万円を寄付しました。

賃貸保証業であるJIDも、保証しているひとり親世帯がDVや養育費未払いなどが原因で困窮し家賃の支払いが難しくなってしまった場合に、生活を立て直すために無料で入居できるシェルターを提供。2013年にJIDが建立した永代供養墓には、不幸にも入居者さまが亡くなった際に、居室に残された引き取り手のない遺骨をご供養しています。

これまでJIDは、西日本集中豪雨の義援金寄付や、コロナ禍の医療従事者支援として千葉県内の医療機関へ寄付するなど、企業市民としてできる活動を行ってまいりました。
今後も事業活動を通して「公平で公正な社会づくり」を目指し、継続的に社会に貢献してまいります。